哲学こぼれ話

哲学について、思うことをつらつらと…

「京大の田辺元博士門下の『たいへんな俊才』」哲学こぼれ話⑳

 

話が前後しますが、この直後に就職し先生から離れたため細々と口語訳だけ続けていた私に安藤先生は山田先生に会う機会を作ってくださいました。それが南山大学の山田ゼミにつながります。

 

 


話は変わりますが、山田先生はイタリアに留学しイタリア語もマスターされたと知りました。安藤先生は後年オックスフォードのロス教授・アクリル教授のもとに留学しまし
た。服部先生も留学の時、同じ田辺元先生の学生ということもあり、安藤先生にオックスフォードでの経験を伺がったと、ずっとのちに聞いたことがあります。

 

 


安藤先生が翌昭和16年に就職されたのが四校、恩師西田幾多郎先生の前任校です。この時の学生である西義之氏の回想を挙げます。「旧制四校の二年生のとき私たちは初めて安藤先生を教壇に迎えた。担当は『論理学』でなかったかと思う。先生の噂はだれからかすでに伝えられていた。京大の田辺元博士門下の『たいへんな俊才』である等々。」

 

続く

 

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