哲学こぼれ話

哲学について、思うことをつらつらと…

2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「安藤先生と学生紛争直後の大学」哲学こぼれ話㉟

小説のように書くとは、私の場合はただ事実と異なていますという意味です。即 時と所もあいまいで公人以外は名前も違っているかもしれません。 私には、先生は雲上の月のような存在でした。真理を求める先生の存在論の授業は熱がありました。『ハイデッガー…

「イスラエル報道の背景」哲学こぼれ話㉞

講義ノートの結論を出すには、哲学史的視点が不可欠です。これは若い研究者に委ねて、私は哲学以外の方々との出会いのエピソードも小説風に溯りたいと思います。 記憶に自信がなくなり確認も十分にはできないと思うからです。 哲学の目指すものは真理(普遍…

Anyhow Pilate said,"What is truth?" 哲学こぼれ話㉝

学生運動が収まった後、何にもまして、安藤先生は真理の追究を学生に示したかったのかもしれません。私は1972(昭和47)年5月4日に田井のご自宅でこの本をいただきました。『 エピクロスの園』理想社です。 ともあれ、ピラトは言った「真理とは何か」と。A…