哲学こぼれ話

哲学について、思うことをつらつらと…

2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「詩は・・・・読者の心をゆさぶり、詩人と同感させるという・・・・詩は音楽に類似し、言葉による音楽と言っても過言ではない」哲学こぼれ話⑧

哲学のブログで始めたものが、文芸の話が長くなりました。 もうしばらく続けなければなりません。 というのも哲学者Takatura Ando自身が 毎回挙げているノートの存在論の自説の完成(英語に翻訳するまで)を強く意識しながらも「自分程度の学者は世界には数…

「今まで知る限り安藤先生以上に教養のある人を私は知らない」哲学こぼれ話⑦

この出版のおかげで、先生は俳諧の現代随一の巨匠に出会うことになります。瓢左という蕉門下の十哲北枝八代の直系の人物です。 安藤先生は続いて原詩付きで『葦の葉笛』というボードレーヌ・ヴェルレーヌ・ゲーテ・ハイネ・キーツなど31名の仏・独・英の詩…

「完成した哲学者が日本には二人いる 滝沢克己と安藤孝行だ」哲学こぼれ話⑥

英・独・仏・そしてギリシャ語でそれが出来たのが安藤孝行(白雲山人)先生でした。 加えて漢詩の知識や感興それを和歌訳で示し自費出版したのが 前述の書『唐詩唱和』です。 私はそれに対して「難しい」と感想したために、 先生は私にもわかるようにと、唱…