哲学こぼれ話

哲学について、思うことをつらつらと…

2023-12-01から1ヶ月間の記事一覧

「神なくばすべて空しと今ぞ知る 安藤先生と要請としての神」哲学こぼれ話㉙

私自身の出会いについても安藤先生に関してても、存命中の方については触れないことを心がけていましたが、今回からそれを破りそうです。安藤先生が当時どれだけ真剣に「現在を意識」していたかを考えさせられたからです。 コロナ自粛以前に西宮で哲学講座を…

「安藤先生とニーチェ」 哲学こぼれ話㉘

安藤先生とニーチェです 哲学は批判学であることを貫かれた先生です。この本ではニーチェ批判も散見されます。旧制第八高等学校時代には「校友会誌にニーチェ論なんてものばかりかいて」いて友人間ではニーチェの信奉者と思われていたふしがあります。『当世…

「英文の対話編に見られる存在論」哲学こぼれ話㉗

私としては前述の驚きの結論とそこに至る過程を探っています。 このノートの講義をさかのぼること12年前の昭和40年に、安藤先生は京都第二日赤に入院中に英語で対話編Hamlet,“TO BE OR NOT TO BE”(「ハムレット あるか あらぬか」)を書かれました。 これを…