哲学こぼれ話

哲学について、思うことをつらつらと…

「完成した哲学者が日本には二人いる 滝沢克己と安藤孝行だ」哲学こぼれ話⑥

英・独・仏・そしてギリシャ語でそれが出来たのが安藤孝行(白雲山人)先生でした。 加えて漢詩の知識や感興それを和歌訳で示し自費出版したのが 前述の書『唐詩唱和』です。 私はそれに対して「難しい」と感想したために、 先生は私にもわかるようにと、唱…

「我々人間に真理など到底知ることはできない、ただ自然界の現象からそこにある法則を見つけるのがせいぜいのところだ。」哲学こぼれ話⑤

ある時の服部先生の質問に、ある学生が「真理を学ぶ」ためにと答えたところ、先生からは「我々人間に真理など到底知ることはできない、ただ自然界の現象からそこにある法則を見つけるのがせいぜいのところだ。」といった答えを聴いた記憶があります。 今思え…

「存在者オンと存在するエイナイの区別」哲学こぼれ話④

森先生に出会う前に私は初めての哲学書講読の授業でカントの「純粋理性批判」「実践理性批判」のドイツ語を、まるで日本語を読むように、日本語と同じスピードで訳す先生に出会いました。 服部先生と畠中先生です。私のこの時の衝撃は大きかったです。 内容…

「〈文人〉という言葉をご存じですか?」哲学こぼれ話③

季節の変わり目、黄砂か花粉か珍しく咳が出たりで、 ブログ小休止していました。 先生の紹介を続けます。 〈文人〉という言葉をご存じですか。 スポーツ万能に比べて文章(ことば)万能の人と言ったらいいでしょうか。 日本は長い歴史の中で、自然の美と自然…

「日中文化交流史上空前の偉業 驚異の新古典和歌集現わる」哲学こぼれ話②

恩師のノートを続けます。 この哲学者(安藤孝行)は白雲山人と号する詩人でもありました。 師との出会いは、ちょうど師がその最初の歌集を明治書院から刊行した頃でした。 唐詩の翻訳歌集でした。 a.r10.to これからも紹介しようと思う哲学の方では 質問さ…

「賢者は歴史に学び愚者は経験に学ぶ」哲学こぼれ話①

ひとり言はその人だけのもの。 けれどここに私の「忘れ得ぬ人々」を 紹介したいと思います。 哲学風ブログを始めるのは 私の個人的な経験が、私以外のだれかに役立つかもしれないし またはひょっとしたら一般的に役立つものがあるかもしれないと思ったからで…