哲学こぼれ話

哲学について、思うことをつらつらと…

2023-07-31から1日間の記事一覧

「本当のモロッコ皮で作られたなら羊皮紙に次ぐ耐久性がある」哲学こぼれ話⑬

また『ルバイヤート』は豪華本に『葦の葉笛』は特製本にされました。 この本の「仕様」も書かれていました。 挿絵は北村ひとし氏から下村良之介氏の銅版画に換わりました。 技術者を日本で選んで督励しておられました。 材料もそれぞれの最高のものにしたと…

「唱和訳はリズムと印象をくみ上げるのに対し、 一言半句に厳密な意味の表出を求められる哲学」哲学こぼれ話⑫

唱和訳はリズムと印象をくみ上げるのに対し、 一言半句に厳密な意味の表出を求められる哲学とは、 おのずと一線を画すのではないでしょうか。 要は情感の表現の有無の為でしょう。 この時期、この詩想と情感がつぎつぎ唱和訳書として自費出版されます。 古今…

「『RUBAIYAT』(ルバイヤート)その刮目すべき「あとがき」とは」哲学こぼれ話⑪

天才文人の話に戻しましょう。 『RUBAIYAT』(ルバイヤート)もその刮目すべき「あとがき」があります。 それによればこれは、フィッツジェラルドのほか各国語に訳され 「わが国では蒲原有明の六首をはじめとして、 矢野峰人の三十三首、竹友藻風の百十首、…

「赤ちゃんは世界のどの言語にも対応できて、 どの民族もお互いコミュニケーションできる。」哲学こぼれ話⑩

話は変わります。 『天才』という言葉から思い描くものは各人各様違いも大きいと思います。 哲学を離れて一般常識によれば、自分と他人が違うといったことは反省的に 自己意識を持つようになれば誰しも経験的に知ることです。 しかし人類の4大聖人の一人お釈…

「凡才の私がこれら天才といわれる方々との出会いに至った経緯」哲学こぼれ話⑨

上の先生の教養についての証言者岩井充子さんもまた 自身天才少女詩人と言われた方です。 金子みすゞさんの詩が20歳を過ぎて書いたものであるに対して 岩井さんの詩は4歳の時に口にした言葉の詩集だと聞きました。 岩井女史と安藤先生との出会いは女史の同志…