哲学こぼれ話

哲学について、思うことをつらつらと…

「『RUBAIYAT』(ルバイヤート)その刮目すべき「あとがき」とは」哲学こぼれ話⑪

 

 

天才文人の話に戻しましょう。

『RUBAIYAT』(ルバイヤート)もその刮目すべき「あとがき」があります。

 

それによればこれは、フィッツジェラルドのほか各国語に訳され

「わが国では蒲原有明の六首をはじめとして、

矢野峰人の三十三首、竹友藻風の百十首、堀井梁歩の百一首、

森亮の七十五首などであるが、最も広く流布したのは、

小川亮作の岩波文庫本で、これは真偽とりまぜ百四十三首全部を

ペルシャ語から忠実に訳した。

 

・・・・医学博士で・・・・

 

金沢大学在職中の同僚久留勝氏の七十八首は英独仏訳を対照して、

七五調の第一、第二、第四句に押韻した苦心の訳であり、

・・・・小川訳も一見散文風でありながら、

脚韻を踏んでいることは久留訳と同様で、共に苦心の跡がしのばれる。

ただ短歌に訳した例は寡聞にしてこれを知らない。」

 

とあり、

 

万葉集大伴旅人の酒讃歌十三首をもつわれわれ日本人が

この絶好の詩を短歌に訳そうと思いつかなかったのは、

一体どういうわけであろうか。

近くは吉井勇のようなうってつけの大歌人もあるのに

不思議といえば不思議、まことに残念なことである」

 

と歴史を述べてそのあと大伴旅人の酒の歌と自身
ルバイヤート訳を比較します。

 

 

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 哲学へ
 

にほんブログ村 哲学・思想ブログへ
 

 

pc.moppy.jp